何度かお勧めですよと告知していたWCANプレゼンワークショップ2011に参加してきました。
プレゼンはある日いきなり上手になるものではないし、生まれ持ったセンスでもありません。努力と練習と場数です。何が嫌かって、自分の練習している音声や録画を見て癖や嫌な部分を自分で確認するという恥ずかしい事をやらないと、なかなか上達しないのですよね。
ワークショップではそういうことを再認識させられました。


そして、そこそこの年齢の大人になると人からあまりダメだしされることが無くなるので、グループワークで相手のプレゼンやスライドの気になるところを指摘したり、逆に指摘されたりと言った「愛のあるダメだし」がとてもありがたかったですね。
今回の宿題では時間が3分で「わたしのお勧めするモノ」という内容だったので時間が短いこともあり普段と思考プロセスがちょっと違いましたが、90分くらいで話さないといけない時にわたしが使うツールと方法をちょっとご紹介します。
まず何もアイデアが無いからっぽの状態の時。コピー用紙にお気に入りのペンでなんか思いつくまま色々書き出します。ひとりブレストみたいな感じですね。あと、マインドマップ。わたしはMiNDPiECEを使っています。


Macのメニューバーすら無い一面真っ白な状態で自由にキーワードを並べたり繋げたりしながらマインドマップが書けるのでなんとなくアイデアが形になってくる。使い方もシンプルなので操作で思考が妨げられることも無いと思います。
そんなことをしながら数日〜数週間寝かせると、日常生活でも色々とそれに関する情報が入ってくるようになるもので、いわゆるアンテナが立ってる状態ですね。ワークショップ内では鷹野さんが「カラーバス効果」と説明されていました。
アンテナに引っかかった内容はどんどんマインドマップに追加していきます。アイデアが何もなかった状態からだんだんと混沌としてきます。そこからかなり粗い状態で筋道を立てます。この段階にくるとマインドマップではちょっと考えがまとまりにくいので、アウトラインプロセッサに切り替えます。

ワークショップ内で石井さんが紹介されてたOmniOutlinerをわたしも使います。マインドマップで出てきたアイデアがだんだんロジカルに並んで行きます。Treeというサイトマップとかさっと書くには便利なアウトラインプロセッサも使ってたことありますが、話す順序を筋道立てながら組み立てていくという用途にはちょっと向かないかな。もうちょっと自由な方がわたしは使いやすい。
鷹野さんの説明にもありましたが、冒頭に共感ポイントを持ってくると聞いている人の感心を得ることができるので、「こんな経験はありませんか?」とか「こんな時困りますよね?」みたいな内容を入れられるように考えます。ジャパネットたかたの高田社長のプレゼンがとても参考になりますよねw。本来多くの人々に自分の信念を訴えかけ多くの人の心を掴まなくてはいけないはずの日本の政治家のプレゼン(答弁や演説)は殆どの場合あんまり良い方の参考にはなりません。(あれってわざと話をややこしくわかりにくくしようとしてないですか?まるでそうすることで少しでも自分を賢く見せようとしてるんじゃないかと疑いたくなるくらい。)

そんな感じでOmniOutlinerで順番並び替えたり項目追加したりまとめたりしながらだんだんシナリオを完成させていきます。わたしの場合だいたい平均ですがスライド1枚で1分を目安にしています。多分なんちゃらメソッドみたいにテレビの字幕テロップみたいに話す内容にシンクロして文字をどんどん流していくようなプレゼンはもっと枚数が多くなるはずです。
わたしは結構脱線して関連したことをその場の空気で話してしまったりするので、それくらいの枚数を目安にしておかないと、過去に何度も時間が足りなくなるという失敗をしていますので1枚1分くらいがちょうどいい感じです。ということで、ここから時間に合わせてスライドを削っていく作業になります。削るほうが多いくらい減らすと実は内容が結構まとまってきます。
時間がある時はこの状態でまた数日寝かせます。頭の中では考えていますけど。
すると、「やっぱり削ったあれは要るな。」とか「こっちを先に言った方がインパクトあるかも。」とかちょっと俯瞰して見ることができます。

実際にスライドを作るのは結構後なのですが、ちゃんとシナリオが固まっているとスライド自体の作成はそんなに時間がかからないはずです。あと、自分素材集を日々蓄積しておくともっと短時間で作れるようになります。わたしは自分で写真も撮るので、こんなの素材で使いやすいなぁって思うものは、あちこち遊びに行ったりした時や日々何かのついでに撮っておくことが多いです。今やデジカメくらい誰でも持っていますし、iPhoneや携帯のカメラも高性能ですから何時でも撮れますし、いつ何に使えるかわからないですから何でも撮っておくことをおすすめします。
どうしても手持ちの素材で必要なイメージが無い場合や自分で撮影するのが困難なもの、またスライドの内容にマッチするイメージがいくら考えても思い浮かばない場合は、わたしはiStockphotoを利用することが多いです。PCのブラウザであれこれ探してもいいですが、無料のiPhoneアプリもあるのでどこか落ち着く場所でぼーっと画像を繰っていく感じで眺めているとピンと閃く画像に出会えたり、何かヒントが浮かんだりします。iPhoneでいい画像が見つかったらその場でライトテーブルに入れておけば後からパソコンの大きな画面で同じものが直ぐに確認できますし購入もできます。
鷹野さんの話にもありましたが、文字よりもイラスト、イラストよりも写真、写真よりも動画、動画よりも実物が、より直接伝わりやすいので、スライド内の限られたスペースで文字であれこれ長々と説明書くよりも、より相手に伝わるのは何かを考えて準備するのがいいと思います。

とにかく根本はコミュニケーションです。スライドを作ることがゴールでは無くて、スライドはコミュニケーションを補助するものですから、最悪の場合何かのトラブルでスライドが使えない状態でもちゃんとプレゼンできるのが理想だと思います。
今回のワークショップも、最初は金曜と土曜30人ずつを予定していたのですが、結局土曜日のみ。それも満席にならなかったのでとても勿体無い気がしています。もしかしたら、「直ぐに使える!一歩先行くPowerPointワークショップ」って題名でパワポのTipsだったらよかったんですかね?
でもねパワポでもKeynoteでもFLASHでもPDFでもHTMLでも別にツールはなんでもいいんですよ。本質はそこじゃなくてコミュニケーションスキルを磨くってことなので。
今回のワークショップでは、相手に自分の想いを伝えるにあたっての「ロジック」の組み立て方、「スライド」をどう見せればより伝わるのか、「デリバリー」どう相手に伝えるのか。長年の多くの人のプレゼンを見、プロデュースし、自らも多くのプレゼンを経験した中から培った鷹野さんのノウハウを元に、ワークショップで体験し学びました。そこそこの大人になった社会人にとっても、これから面接などを経て社会に出る学生さんにとってもかなりよかった内容だったと思います。

別にプレゼンとかしないし、あんまり関係ないわ。って思ってる人もいると思います。確かに、スライドまでしっかり作り込んで客先でプレゼンとかは職種が違うと関係無いかもしれませんが、自分の想いを人に伝えて相手に何かアクションを起こしてもらうというシチュエーション、実は日々結構そういう機会ってあると思いますよ。


MiNDPiECEのプロモ動画があったので紹介しておきます。

関連タグ:WCAN workshop プレゼン レポート 

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このブログを書いている人

おかだよういち:

Designer + Photographer

兵庫県相生市在住。 1986〜1992年までシアトルに滞在。Northwest College of Artのビジュアルコミュニケーション科でアート・写真・デザインを学ぶ。その後東京のデジタルイメージ制作会社FOTONに入社。6年間の広告ビジュアル制作で修行し、現在は関西でWeb制作や撮影を中心にフリーランスで活動すること十数年。各地のセミナーイベントなどに頻繁に出没する。

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